2025年10月号Volume 22 Number 10

ストレス対策に最新科学で挑む

ストレスは心疾患やがん、脳卒中、自殺など主要死因に深く関与し、歴史的にも景気後退期やパンデミック下で増加することが分かっている。現在、血中コルチゾールや心拍、遺伝子発現、腸内細菌プロファイルなど多角的な指標を、ウエアラブルデバイスや自宅検査キットで取得可能となり、「良いストレスと悪いストレスの境界」を判定できる時代になってきている。

Editorial

科学探偵は、研究コミュニティーが自分たちの活動に対して説明責任を果たせるように手助けをしている。科学探偵と研究者が力を合わせられるように、もっとうまいやり方を考える必要がある。

Top of page ⤴

Research Highlights

「マウスを長生きさせ、肥満を防ぐホルモン」「ポジティブな気分のときに見たものは記憶に残りやすい」「家畜の排泄物中にあふれる薬剤耐性遺伝子」「最高エネルギー宇宙線に欠けている成分」、他。

Top of page ⤴

News in Focus

現在の博士課程プログラムは、学外のキャリアに進む学生への支援が不十分だと、研究者らは警告している。

Top of page ⤴

Features

Top of page ⤴

World View

Top of page ⤴

Japanese Author

Free access

加齢黄斑変性を皮切りに、相次いで人工多能性幹(iPS)細胞由来の細胞を移植する治験が進む中、京都大学iPS細胞研究所臨床応用研究部門神経再生研究分野の髙橋淳教授らは、世界初となるiPS細胞由来神経細胞を用いたパーキンソン病の治験で、安全性を確認するとともに、治療効果も期待できる素晴らしい成果を得た。

Top of page ⤴

News & Views

トリカルボン酸(TCA)回路は、エネルギーを産生するミトコンドリアで起こる一連の反応経路であるが、今回、その重要な構成要素であるα-ケトグルタル酸が、腸幹細胞の運命を指示できることが分かった。

数学の能力の男女差は、子どもたちが小学校に入学後、間もなく生じることが明らかになった。これは通学する���校の種類や社会経済的背景には関係していない。

Top of page ⤴

Advances

2本の超音波ビームがカーブを描いて局所的に音を届ける。

Top of page ⤴

Where I Work

Emmanuel Barde Elishaはガシャカ・グムティ国立公園で活動するアフリカ・ネイチャー・インベスターズ財団(ナイジェリア・ラゴス)の研究コーディネーター。

Top of page ⤴